北欧の教育に教わる「自分で動き出す力」を育てるヒント

子育て

はじめに:一生懸命なパパ・ママへ

「今の教育のままで、この子はこの先大丈夫かな?」 「周りと比べて、ついつい焦ってしまう……」 そんなふうに思うことはありませんか?

日本の教育は、みんなと協力することや、真面目に取り組む力を育てるのが得意です。そして、親や先生の言うとおりに動く子が偉いと褒められたりします。本当にそうなんでしょうか?

北欧では、自立こそが最大の教育目標であり、そのためには、子どもたちが自分で考えること、自分で選択することを大切にしています。

北欧の人たちが大切にしている、心のゆとりと子供への向き合い方。そこに、北欧流の「自分の足で人生を歩く(主体性)」というエッセンスを少しプラスしてみませんか?

日本とフィンランド、学びのカタチはどう違う?

フィンランドはテストも入試もありません。夏休みなども、日本のような宿題などなく過ごすそうです。全国の学校間にほとんど差がなく、ほぼ均質な教育が提供されています。しかし、それでも世界トップクラスの学力を誇ります。

フィンランドには、教育の指針となるシヴィステュス(sivistys)という素敵な言葉があります。これは、単に「勉強ができる」ということではなく、「知恵があり、倫理的で、心豊かな人間であること」を意味しています。

「いい学校に入ること」を目指すのではなく、「どんな時代でも、自分らしく幸せに生きていける人間になること」。そんなフィンランド流の視点を、今日からおうちの習慣に取り入れてみませんか?

フィンランドの教育の4つの特徴

「機会の平等」:誰一人取り残さない設計

フィンランドの教育の根底にあるのは、「社会経済的な背景に関わらず、すべての子どもに等しくチャンスを与える」という強い意志です。

  • 全ての人には権利がある:当たり前ですが、全ての人には権利があります。そしてそれは子どもにも権利があると言うことです。フィンランドでは、子どもとしての権利が認められ、小学校の頃から自分の権利について学習します。
  • 人生の選択を自由に: どんな環境に生まれても、自分の人生を自分で選べるように設計されています。フィンランドでは中学を卒業すると、自分の将来の希望に応じて普通の高校と職業学校に分かれます。
  • 各段階での支援: 幼児教育から高等教育まで、学習のあらゆる段階で「一人ひとりに合わせた支援」が用意されています。

「シヴィステュス(sivistys)」:人としての豊かさ

フィンランド語には、教育と文化の指針となる「シヴィステュス=文明化」という大切な言葉があります。

  • 単なる知識以上の価値: 知識が豊富なだけでなく、倫理的で、賢明で、文化的に調和していること。そんな「文明化された人間」としての成長を重んじています。
  • 時代のアップデート: 未来の課題(気候変動や技術革新)に対応できるよう、この概念自体も進化し続けています。

「未来のスキル」:学び方を学ぶ

急速に変化する社会で幸せに生きるために、具体的な知識以上に「土台となる力」を大切にしています。

  • レジリエンス(折れない心): 困難に直面しても対応できるしなやかさ。
  • 学び方を学ぶ: 自ら情報を得て、考え、適応していく力。
  • 早期からのアプローチ: 就学前の段階から、こうしたウェルビーイング(心身の健康と幸福)の土台作りが始まります。

高い専門性を持つ「教師」と「柔軟性」

フィンランドの教育を支えているのは、高度な教育を受けた専門性の高い教師たちです。

  • 柔軟な対応: 新しい技術や社会の変化に迅速に対応できる柔軟性を持っています。
  • 個別のニーズへの予算と人員: 特に支援が必要な若者が増えている現状に対し、教師だけでなく予算や人員を適切に割り当て、チームで支える体制を重視しています。

「自分から動ける子」が育つ、3つの小さな魔法

ヒント1:「答え」ではなく「学び方」をプレゼントする

これからの時代に必要なのは知識そのものではなく、「学び方を学ぶスキル」だと言われています。

おうちでの工夫: 子どもに「これってどういう意味?」と聞かれたとき、すぐにスマホで検索して答えを教えるのを、ちょっとだけ我慢してみてください。 「どうやったら調べられるかな?」「図鑑かな? 先生に聞いてみる?」と一緒に「調べ方(学び方)」を相談する時間にしてみましょう。

主体性へのつながり: 「自分で答えにたどり着けるんだ!」という実感が、子どもの自信と好奇心のエンジンになります。

ヒント2:「レジリエンス(折れない心)」を育む、失敗へのまなざし

フィンランドの教育が大切にしているもう一つの柱が「レジリエンス」です。これは、困難にぶつかっても、しなやかに立ち直る力のこと。

おうちでの工夫: 子どもが何かに失敗したとき、つい「次はこうしなさい」とアドバイスしたくなりますよね。そこをグッとこらえて、「今の経験から、何を学んだ?」「次はどうしたらいいと思う?」と優しく聞いてみてください。

主体性へのつながり: 失敗を「悪いこと」ではなく「学びのステップ」と捉えられるようになると、子どもは誰に言われなくても、自ら新しいことに挑戦できるようになります。

ヒント3:「人生を自分で選ぶ」ための、小さな練習

自分の人生を自由に選択できるような「選ぶ力」は、毎日の小さな積み重ねから始まります。

おうちでの工夫: 習い事や毎日のスケジュールなど、パパやママが決めてしまいがちなことも、「あなたはどうしたい? 」「どんな自分になりたい?」と意見を仰いでみてください。 たとえ小さなことでも、「自分で決めた」という感覚が、将来、自分の道を自分で切り拓く大きな力になります。

主体性へのつながり:小さな選択から自分で選ぶことで、自ら考える力を育むことができます。また選んだことで失敗したとしても、その選択を攻めるのでなく、「次はどうしたらいい」とさらに考えを促すことで、主体的に乗り越えていくこともできます。

おわりに:完璧じゃなくて、大丈夫。

北欧の教育が教えてくれる一番大切なことは、「あなたは、あなたのままでいい」ということ。 パパやママが笑顔で、自分たちの暮らしを楽しんでいる姿を見せることが、子供にとっては何よりの教育かもしれません。

まずは今日、一緒にFikaしてみませんか?
甘いお菓子とお茶を用意して、ただおしゃべりをする時間を作ってみてください。アドバイスはいりません。「今日は何が楽しかった?」そんな会話が、子供の心をほぐしてくれます。
温かい飲み物を飲みながら、ゆっくりお話ししてみませんか?

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