はじめてのスマートホーム入門|北欧に学ぶ省エネで心地よい暮らしの始め方

スマートホームで家電を操作 アイテム

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「スマートホーム」ってなんだか難しそう。別に声じゃなくても手で操作すればいいんじゃない?何から始めればいいの?実は我が家も、ずっとそう思っていたひとりでした。ところが、ほんの小さな機器をひとつ取り入れてみたら、その便利さと心地よさに、すっかり考えが変わってしまったのです。

そして調べてみると、このスマートホーム、北欧が世界でもトップクラスに進んでいるのだそうです。しかもそれは、「新しもの好き」だからではなく、北欧ならではの切実な理由がありました。

今日は、北欧の暮らしを手がかりに、「身構えなくていいスマートホーム」のはじめ方を、一緒に見ていきましょう。

そもそもスマートホームって、何でしょう

スマートホームとは、ひとことで言えば 「家の中のいろいろな機器をインターネットを介して連携し、スマホや声で動かしたり、自動で動くようにしたりする仕組み」 のことです。

たとえば、こんなことができます。

  • 決まった時間に、リビングの灯りがふわっと点く
  • 「ただいま」と声をかけると、エアコンと照明がつく
  • 外出先から、消し忘れた電気をスマホで消す
  • ドアベルの来客者をおでかけ先からスマホで確認できる

特別な工事はいりません。今ある電球をスマート電球に替えたり、コンセントに小さな機器を挟んだりするだけで、はじめられるものも多いのです。

北欧は、なぜスマートホーム先進地域なのか

調査機関のデータによると、北欧全体のスマートホーム普及率は2024年で約44%、2028年には約8割に達すると予測されています。スウェーデンにいたっては、すでに半数を超える家庭が何らかのかたちで取り入れているとされます(※「スマートテレビ」なども含む広めの数え方です)。

では、なぜ北欧でこれほど進んだのでしょう。理由は3つあります。

1. 「暗くて長い冬」と、変わりつづける電気代

北欧の冬は、日が短く、暖房も照明も欠かせません。さらに北欧では、電気の値段が時間帯によって細かく変わる仕組みが広く使われています。フィンランドでは約4分の1の家庭が、こうした「変動する電気料金」を利用しているとされます。

そうなると、「電気が安い時間帯に、暖房や給湯を自動で動かしたい」という気持ちが自然にわいてきますよね。スマートホームは、暮らしの必要から生まれたのです。

2. 省エネが、そのまま家計と環境にやさしい

スマートな暖房の管理で、エネルギーの消費を5〜10%ほど抑えられるという報告もあります(あくまで一例で、住まいや使い方によって変わります)。ムダを減らすことが、お財布にも地球にもやさしい ── この感覚は、北欧の人たちが昔から大切にしてきた価値観そのものです。

3. IKEAが「手の届く価格」で広めた

そしてもうひとつ大きいのが、IKEAの存在です。IKEAは10年ほど前から、スマート照明をはじめとする手ごろな価格のスマート家電を広めてきました。「灯りを時間で点ける、やさしく調光する、朝そっと起こす」── そんな暮らしを、特別なお金持ちでなくても楽しめるものにしたのです。

北欧式・スマートホームでできること4つ

では具体的に、暮らしのどんな場面で役立つのか。北欧の使い方にならって、4つの入り口をご紹介します。全部をいきなりそろえる必要はありません。気になるものひとつから、で十分です。

① 灯り ── いちばん北欧らしく、いちばん手軽

最初の一歩としていちばんおすすめなのが、照明です。スマートホーム化で時間で自動点灯したり、昼は明るい光・夜はあたたかい電球色、と切り替えたりできます。北欧の「灯りの質」を、ボタンひとつで暮らしに取り入れられます。

我が家も、まずは電気を声で操作してみました。スマートスピーカに向けて、電気をつけたり、消したり。

これって、リモコンあればできるのでは?と思うかもしれませんが、ふとした時に便利なんです。

  • 子どもの世話をしていて手が離せない時でも、リモコンを探さなくても声でオン💡
  • 帰ってきたら、玄関のドアを開けてすぐにオン💡
  • 料理中に暗くなってきたので、料理をしながら話しかけてオン💡

意外とリモコンがパッと手元にない時はありますよね。そんな時も、すぐにつけられます。

② 暖房・電気 ── 北欧がいちばん大切にする省エネ

スマートプラグ(コンセントに挟む小さな機器)やスイッチボット(リモコンを登録する機器)を使うと、電気カーペットや家電を時間で動かしたり、外出先から消したりできます。北欧式の「ムダな電気を減らす」発想を、手軽に試せる入り口です。待機電力のカットにも役立ちます。

例えばエアコンなら、こんなことができます。

  • 1階にいながら声で操作して、2階のエアコンのオン・オフ
  • 室温が〇〇度以上になったら自動でエアコンをつける
  • 帰る前に、出先からエアコンをオン(帰ったら涼しいor暖かい✨)

③ 安心 ── 留守も、子どもの帰宅も見守る

スマートホームは、安心の面でも頼りになります。人感センサーで帰宅にあわせて灯りを点けたり、外出先からカメラで様子を見たり。北欧でも、防犯・見守りはスマートホームの人気の使い道です。

  • 防犯カメラで、出先からでも家の周りをチェック
  • 高齢の両親の実家に防犯カメラや温度センサーの設置
  • ドアベルに繋いで、出先から来客応対(不審者チェック)

④ 家事 ── ロボット掃除機で時間を生む

「人の時間を、もっと大切なことに使う」── これも北欧的な考え方です。ロボット掃除機やスマート家電に任せられる家事は任せて、家族と過ごす時間を増やす。スマートホームは、暮らしにゆとりを生む道具でもあります。

  • 〇〇時になったら、ロボット掃除機が掃除開始
  • 料理をしながら、テレビの音量を大きくする
  • 部屋が明るくなったら、自動でカーテンオープン(1階にいながら、子供部屋のカーテンも!)

スマートホームのはじめ方

「やってみたいけれど、何から手をつければ……」という方へ。いきなり家じゅうをスマートにしようとすると、お金も手間もかかって息切れします。

つまずかないためのレベルに併せた活用例をご紹介します。

レベル1 まずはコンセント、スイッチをスマート化してみよう

スマート電球を1個、スマートプラグを1個。まずはそこから試して、よければ少しずつ増やしていきましょう。例えば、フロアランプをスマート電球に替えるまたはコンセントにスマートプラグをつけてみましょう。

「それくらい手でできるよ」と思うかもしれませんが、実は毎回ライトまで近づくという手間がかかっています。

それをソファやチェアに座ったまま、スマホでオン。それだけですが、その一手間を省略できます。スマート電球であれば、その場で光の強弱や色味も変更できます。

1回は10秒でも、毎日では1年で3650秒=60分節約できると考えると、大きいですよね。

リモコンのないスイッチ式の照明には、スイッチを自動で押してくれるものもあります。ダウンライトはリモコンがないため、スイッチ式で対応しています。

レベル2 家中のリモコンを登録しよう

慣れてきたら、いろんな機器をまとめて操作してみましょう。スマートリモコンと呼ばれる中継装置(ハブ)を用意し、リモコンを登録すると、一気に操作できる家電の幅が広がります。

我が家でも、エアコンやシーリングライトだけでなく、テレビのリモコン、扇風機のリモコン、フロアランプのリモコンなど、いろいろなものを連携しています。

長期旅行などの外出時に、防犯のためにリビングのライトをつける、暑い時にお出かけ先からエアコンをオンなんてことも、出先からスマホ一つでできます。(タイマーで動かしたり、室温で自動でオンにしたりもできます)

レベル3 声で操作してみよう

「アレクサ」などのスマートスピーカーを導入すれば、声だけで操作できます。

スマホで操作できるといっても、「スマホを取りに行く手間」は残ります。レベル2までで色々操作できるようになっていれば、スマートスピーカーを導入するだけで、スマホに触る必要もなく、話しかけるだけで、すべてを動かすことができます。

「アレクサ、リビングの電気をつけて」→リビングのシーリングライトを点灯
「アレクサ、フロアランプをつけて」→リビングのフロアライトを点灯
「アレクサ、テレビを消して」→テレビが消えます

設定や機器がそろえば、「キッチンで料理をしながら、暗くなってきたので2階のカーテンを閉める」「帰宅して、スマートスピーカーに『ただいま』というと、家の電気、テレビ、エアコンが自動でつく」なんてこともできるようになります。

こうなってくると、便利さが実感できます。そこまで行かずに、リモコンを使わずに、いろいろな操作が一度で済む、これはかなりの時短、ストレス軽減になります。

スマートスピーカは各種ありますが、Amazonの「Echo」が手頃な値段です。スマートホームが馴染まない場合でも大きな損にはなりませんし、スマホ用の音楽のスピーカーとしてそのまま使えます。

レベル4 家の外に広げてみよう

家の外、主に防犯のために使用することが可能です。

スマートインターホンを導入すれば、スマホで来客の確認ができます。家の中でも外でも、ネットが繋がる環境ならどこでも確認できます。不在時の宅配業社にも助かりますね。

玄関や窓の見える位置、家の資格になる箇所には防犯カメラも接続可能です。いつでもどこでもカメラの映像を確認できます。

最近騒ぎが大きくなっている熊も、自宅を出る前に確認できますね。

玄関のドアロックに対応できる機器もあります。出かけたけど、鍵をしめたか心配になる時はありませんか?そんな時、スマホですぐ確認できます。

子どもに鍵を持たせているご家庭も多いと思いますが、指紋認証であけられる機能や、カードでタッチ、あるいは玄関ドアに近づいたら自動でロックを解除してくれるものもあります。

レベル5 そのほかにも連携できるアイテム

ほかにも対応機器はどんどん増えています。各家庭の状況やお好みで追加を検討してみてください。

ロボット掃除機です。

ハブも進化しています。

CO2モニターもあります。お部屋の換気に使えますね。

人感センサーは色々な機器と連携して使用することができます。防犯カメラ、ライトなど。

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スマートホームの気をつけたいこと5選

実際に使ってみて、「気になるところ」「注意が必要な点」を5つにまとめました。

1.自宅のインターネット回線の防御は厳重に

スマートスピーカに音声から情報を抜かれている(*_*;)なんて、心配はあまりしなくて大丈夫だと思いますが、基本的なインターネット回線の対策はしっかりしましょう。ハッキングやただ乗りなどのサイバー犯罪の可能性はゼロではありません。

とはいっても過度に恐れる必要はなく、無線LANのID・パスワードを厳重に管理したり、各機器のファームウェアのアップデート、Wi-Fiそのもののセキュリティ(暗号化等)をしっかりしましょう。

アプリや機器によって、プライバシーや取得する情報などの設定がありますので、各機器ごとに確認、設定をしましょう。

WiFi関連の不調で、家中のスマートホームも機能不全になるのも怖いですね。我が家でも一度、外部から接続できなくなって、焦りました。(自宅にいた家族が、うっかりハブのコンセントを抜いてしまっていたことが原因でした。)

2.在宅時に外から操作されたらホラー

自宅の外でもスマホ一つで操作できるということは、家族が家にいて、仕事先から操作できることにになります。ということは、うっかり外からライトをつけてしまったり、テレビを消したりできるので、家がお化け屋敷になります(笑)

我が家でも、絶対に家にいる時に操作しないよう話しています。(怖いのは嫌いです。。。)

3.しっかり確認して操作しないと大惨事

お風呂の栓をしないまま、お風呂のスイッチを押してしまったら、お湯を垂れ流しです。2階で着替えている人がいるのにカーテン開けたら大公開です(涙)

じつはアレクサでAmazonの注文ができてしまいます。間違って注文してしまわないようにしましょう。

我が家では、その機能はオフにしてます。

4.子どもの操作に要注意

お子さんのいる家庭は要注意です。

また、スマートスピーカーは子どものおもちゃになりがちです。我が家でも、イタリアンブレインロットとか、アンダーテイルとか、謎の流行っている曲を何度も何度もかけられて頭がおかしくなりそうになります。

一人でいる時は、カフェミュージックとかにできていんですけどね。

間違って何かをオン・オフはしないものの、リモコンが目の前にあるのに話しかけるぐうたらっぷりに拍車をかける可能性もあります(大人も)。

5.レベル4の防犯系は怖い面も

実は我が家もレベル4には手を出していません。理由は「万が一の時に被害が大きくなる可能性があるから」です。

例えば、こんなこと、起きたら怖いですよね。

  • 自宅内の見守りカメラやインターホンを設置していたが、実は盗聴されていた。
  • ロックシステムがエラーを起こしてorバッテリー切れで、鍵が開けられなくなった。
  • カードタイプの鍵を他人が拾ってしまった(近づくだけで鍵解除設定)

正直、リスクと追加投資する金額のことを考えると、レベル3止まりです。レベル3の活用方法でも、十分にメリットは感じています。

まとめ:北欧のスマートホームは、「便利」より「心地よさ」

スマートホームというと、つい「最新ガジェット」のイメージが先に立ちます。でも北欧の人たちがそれを暮らしに取り入れてきたのは、暗い冬を、省エネで、心地よく乗り切るためでした。灯りをやさしく、電気をムダなく、時間にゆとりを。根っこにあるのは、とても素朴な願いです。

技術の進歩が速い分野なので、数年で新しい商品が出てきます。だからこそ、我が家のおすすめは、やはり「小さく始める」こと。ひとつ試して、暮らしに合うと感じたら広げていく。それくらいの気軽さが、ちょうどいいと思います。

難しく考えなくて大丈夫。まずは、スマート電球(スマートコンセント)をひとつ。夜になると自動でやわらかい灯りに変わる──そんな小さな魔法から、はじめてみませんか。

きっと、毎日の暮らしが少しだけ、軽やかになります。

そして慣れてきたら、徐々にいろんな機能に挑戦する。そのくらい軽い気持ちで始めてみましょう。

一息ついて、がんばりましょ🍀
Fikaな暮らしでいいじゃない☕️

参考

  • スマートホーム普及率:Statista(Nordics / Sweden / Europe)
  • 北欧の普及背景・省エネ:Nordic Energy Research、ScienceDirect(ノルウェー世帯の研究)他
  • スマート照明・ハブ:IKEA 公式(DIRIGERA / Home smart)他
  • 電気の変動料金・スマートメーター:各国エネルギー情報

※価格・在庫・取扱い・仕様は2026年6月24日時点のものです。最新情報は各メーカー・各ショップでご確認ください。

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