自然の中での遊びが最強の教育!ノルウェー流「フリルフスリフ」で育つ、世界に通用する感性と知的好奇心

子育て

はじめに:もっと外へ出て遊ぼう!

「うちの子、家でゲームや動画ばかり……もっと外で感性を磨いてほしいけれど、何をすればいいの?」 「これからの時代を生き抜く『考える力』を育てるには、どんな教育がいいのかな?」

そんな悩みを持つパパやママへ。その答えは、案外「すぐそばの自然」の中にあるかもしれません。

ノルウェーには「フリルフスリフ(Friluftsliv)」という言葉があります。日本語では「戸外生活」と訳されますが、単なるキャンプや登山ではなく、「自然の中でありのままに過ごし、その一部になる」という生き方そのものを指す哲学です。

最新の北欧教育の考え方でも、この自然体験は「レジリエンス(折れない心)」や「学び方を学ぶ力」を育む最高の教科書とされています。今回は、このフリルフスリフの秘密と、日本のおうちで今日からできる「自然教育」についてご紹介します。

なぜ「自然の中」が最強の教室なの?

北欧(ノルウェー、フィンランドなど)の幼稚園では、マイナス10度を下回るような冬の日でも、子どもたちは1日のうち平均3〜4時間を屋外で過ごします。これには確かな根拠があります。

  • 集中力がアップする: ある研究では、自然の中で過ごすことで、脳の「注意回復力」が高まり、その後の学習に対する集中力が向上することが示唆されています。いわゆる森林浴でストレスホルモンが下がるという研究もあります。
  • レジリエンス(折れない心)を育む: 先日公開されたフィンランドの教育資料でも、未来を生きるために必要なスキルとして「レジリエンス」が挙げられています。自然は予測不能です。雨が降ったり、坂道で転んだり。そんな小さな困難を「どう解決するか」を体験することで、変化に強い心が育つのです。
  • 知的好奇心の爆発:「なぜ葉っぱは赤くなるの?」「この虫はどこに行くの?」「なぜ冬は寒いの?」「雪って何?」という問いは、教科書ではなく実体験から生まれます。その実体験が土台(予習)となったり、親子の会話の中で考えたりするきっかけになります。

「フリルフスリフ」が育む、目に見えない力

ノルウェーの大人たちは、子どもに「教える」ことはあまりしません。ただ、一緒に外にいます。

最新の北欧教育(教育2.0)では、知識の詰め込みではなく「シヴィステュス(sivistys)」を重視しています。自然の中で風の音を聞き、土の匂いを嗅ぐ。こうした五感の刺激は、数値化できない「感性」や「倫理観」を育みます。

  • お散歩して春や秋の色合いを感じたり、夏や冬の暑さ、寒さを感じたり、風の冷たさや日差しの暖かさを感じる。
  • 川を歩いて石を拾ったり、川に手を入れたり、葉っぱを流して競争してみたりする。
  • 森の中(近く)を歩いて、どんぐりひろい、葉っぱを踏んで音を楽しむ。
  • カエルを追いかける、トンボをつかまえる、コオロギの鳴き声を聞く。

キャンプ道具や特別な遊び道具、遊具なんてなくても大丈夫です。ただし、くれぐれも危険のないように見守りましょう。一緒に親も行動することで、親もストレス解消になりますし、どんな危険があるか親子で話し合うこともいいのではないでしょうか。

実際、北欧諸国はPISA(国際学習到達度調査)などの学力調査でも常に上位に位置していますが、その土台には、こうした幼少期からの「豊かな自然体験」による情緒の安定があると考えられています。

日本のおうちで取り入れられる「北欧流・自然教育」

「ノルウェーのような壮大な森がないとダメなの?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。日本の街中でも、フリルフスリフの精神は取り入れられます。

  • 「雨の日」をイベントにする: 長靴を履いて、水たまりで飛び跳ねる。雨の音の違いを聞く。これだけで、子どもにとっては最高の感性教育になります。「濡れたら風邪ひくよ」「服を汚さないで」と言いたくなるところをグッと堪え、自然に思いっきり飛び込んでみましょう。我が家でもやってみましたが、大雨の中でも傘に当たる音や凄まじい音に子どもたちは大喜びでした(^^)
  • 近所の公園で「Fika(フィーカ)」をする: 北欧のお茶の時間「Fika」を外に持ち出してみましょう。お気に入りのおやつを持って、公園のベンチで風を感じながら食べる。これだけで、心のウェルビーイング(幸福感)が高まります。我が家では、よくファストフードやコンビニで買った食べ物をもって、公園の駐車場に停めて車の中でランチをします。これなら雨でも雪でも猛暑でも自然を感じながら過ごせますし、天気が悪くなければ食べ終わった後に自然に公園で遊ぶ流れになります。
  • 「名前のない遊び」を見守る: 遊具で遊ぶだけでなく、落ちている枝や石を使って「自分なりの遊び」を考える時間を作ります。大人が遊び方を決めないことが、主体性を育む一番の近道です。不思議なことに、子ども達がはじめた遊びは無限に続きます。我が家も庭仕事をしながら子どもも外で遊ぶのですが、おうちごっこや料理ごっこなど自然の石や刈った後の草で遊び始め、こっちの庭仕事が終わっても「もう終わろう」と声をかけるまで遊び続けています。

まとめ:親子で自然の中で過ごそう

ノルウェーの「フリルフスリフ(戸外生活)」は、特別な道具も、高い月謝も必要ありません。必要なのは、パパやママが「一緒に自然を楽しもう」という気持ちを持つことだけです。

最新の教育指針が示す通り、これからの時代に求められるのは「自ら学び、しなやかに立ち直る力」です。それは、スマートフォンの画面の中ではなく、雨上がりの匂いや、木漏れ日の揺らぎの中に隠されています。親子で一緒にスマートフォンから離れて、過ごしてみましょう。

まずは今週末、お子さんと一緒に「小さな秋」や「季節の風」を探しに、近くの公園へ出かけてみませんか?

(※記事内の北欧教育に関する情報は、2024年フィンランド外務省発行の資料『フィンランドの教育』の内容および北欧一般の教育方針に基づいています。)

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